top of page

小雨の朝、リセットの散歩 — フラメンコギタリストの日常から

おはようございます。

今朝は小雨。しとしとと降る雨に、ここ数日の強い暑さがふっと和らいだように感じます。


川沿いを歩いていると、水の匂い、緑の匂いがいつもより濃く感じられました。こういう朝は、五感が少しずつ開いていくのがわかる。濡れた土の香り、草のざわめき、水面に波紋を描く雨粒の音。自然のディテールに、自分の感覚が寄り添っていく。


散歩は、僕にとって“調律”のようなものです。

ギターの音を整えるように、自分の内側の響きも毎朝整えていく。今日はどんな感情がくすぶっているか、どんな思考が散らかっているか、静かな時間にじっと向き合ってみる。


この日は、特に「リセット」という言葉がぴったりでした。

身体も、心も、そして耳も。

連日の暑さで無意識に溜まっていたものが、小雨と共にすっと溶けていった気がします。


音楽をやるということは、音の前に「聴く」ことがすべてだと、最近また強く思います。

自然の音を聴くこと。

身体の声を聴くこと。

他人の言葉を、感情を、ちゃんと聴くこと。


今日も、考えたり、耳を澄ませたりしながら一歩ずつ。

焦らず、怠らず。コツコツと歩いていきます。

ギターを弾く前の「静けさ」も、大事な練習。


さあ、今日も良い一日を


 
 
 

最新記事

すべて表示
「フラメンコギターに込める優しさと責任」

皆さん、こんにちは。 今日は読書の中から得た「優しさと責任」というテーマを、フラメンコギターの学びに重ねてみたいと思います。 ① 趣味で楽しんでいる皆さんへ フラメンコギターはまず「楽しい!」が大切です。 楽しく音を鳴らしているとき、自然と自分の気持ちも乗って、音にやさしさ...

 
 
 
小さな優しさと音楽の力

最近、本を読みながら「マイクロカインドネス(小さな優しさ)」という言葉に出会いました。 ほんのちょっとした思いやりや行為が、相手の心を軽くしたり、受け取った自分自身の気持ちまで穏やかにしてくれる。そんな研究結果があるそうです。しかも、それを受け取った人は、また別の人に優しさ...

 
 
 

コメント


bottom of page