top of page

ギターで“会話”するって?──6/27イーズカフェ フラメンコライブより

ree

こんにちは。講師の盛植です。

先日6月27日(金)、多摩センターにある「イーズカフェ」でフラメンコライブに出演してきました。


会場は温かい雰囲気で、お客様や共演者の方々と、とても楽しい時間を過ごすことができました。今回は、その中で改めて感じた「フラメンコギターの面白さ」について、初心者の方にも伝わるように書いてみたいと思います。





■ フラメンコギターは、ただ弾くだけじゃない



フラメンコでは、踊り手さんの動きに合わせてギターを弾きます。

これは「伴奏(ばんそう)」と呼ばれますが、実はただリズムやメロディーを合わせるだけではないんです。


踊り手さんが出す足音の強さや速さ、身体の動き、表情までを感じ取って、ギターで“返事”をするように演奏します。


たとえば、踊りが力強くなったらギターも少し激しく返す。

踊りがしっとりした雰囲気なら、静かに寄り添う。


そうやって、まるで会話をするように演奏するのがフラメンコの面白さです。





■ 感じて弾く「器(うつわ)」のような心



こうしたやりとりには、ひとつのコツがあります。

それは「考えるよりも、感じること」。


フラメンコは“今この瞬間”を大切にする芸術です。

「次はこうなるはず…」と頭で考えていると、実際の変化に遅れてしまうことがあります。


だからこそ、**全体を感じ取って、受け止める心=“器(うつわ)”**を持つことが大切なんです。


この“器”があると、相手の動きや音をすぐに感じて、ギターで自然に返事ができるようになります。

ちょっと難しそうに聞こえるかもしれませんが、レッスンや練習を重ねるうちに少しずつ育っていくものですので、ご安心ください。





■ 初心者の方へ伝えたいこと



フラメンコギターは、ひとりで楽しむのも素晴らしいですが、人と一緒に「対話」することで、もっと深い面白さが見えてきます。


リズムを感じる力、耳で聴く力、相手を思いやる気持ち…。

それらを少しずつ育てていけば、ギターがただの音ではなく、“会話”になる瞬間がきっとやってきます。


最初はシンプルなリズムや曲からでも大丈夫です。

焦らず、一歩ずつ楽しんでいきましょう。







 
 
 

最新記事

すべて表示
「フラメンコギターに込める優しさと責任」

皆さん、こんにちは。 今日は読書の中から得た「優しさと責任」というテーマを、フラメンコギターの学びに重ねてみたいと思います。 ① 趣味で楽しんでいる皆さんへ フラメンコギターはまず「楽しい!」が大切です。 楽しく音を鳴らしているとき、自然と自分の気持ちも乗って、音にやさしさ...

 
 
 
小さな優しさと音楽の力

最近、本を読みながら「マイクロカインドネス(小さな優しさ)」という言葉に出会いました。 ほんのちょっとした思いやりや行為が、相手の心を軽くしたり、受け取った自分自身の気持ちまで穏やかにしてくれる。そんな研究結果があるそうです。しかも、それを受け取った人は、また別の人に優しさ...

 
 
 

コメント


bottom of page